こんな日もあるさって笑う

朝、寝坊して8時くらいに家を出たら
お天気雨のようなにわか雨が。
傘折れたから持ってなくて
家にあった
なんとも言えない柄にペンギンのついた
へんてこな折りたたみ傘をさした。
やんなっちゃうよね。


近所のたばこ屋の隣の家に
結構前からぼけたじいさんがいて
そのじいさんが大雨の中
傘もささずに何かをじっと見据えて
突っ立ってた。
横目でみて通り過ぎたけど。


まあ寝坊、腹痛、肩と顔面の強打とで
今日はもう踏んだり蹴ったりでして
病院に行こうと午前で帰った。


家に帰る途中
あのたばこ屋の前を通ったら
じいさんがまだ立ってた。
誰かがそうしてやったのか
朝はなかった
帽子とタオルを首から下げてたんだよね。
相も変わらず遠くをみてたけど。

変わったのは羊雲と青空、わたしの歩く向き、帽子、タオル。あと時間。

ていうか、
変わらないのはじいさんだけ。
止まってる。
じいさんの中では
時間ってものがほとんど進まないんだよ。
痴呆ってそういうものなんだ。
だから悲しいね。


今日はいろいろ話ができた。
正確には切れ端。断片。場面。
たまにすごい勢いで繋がることもあるけど
たいていはそのまま。
お腹が痛いときとかだるいとき、
悲しいときはたくさん思い付く。
とにかく他のことを考えようとするから。


わたしが不安定になってどうする。
馬鹿だなあ。