今日、
おばの家の掃除に行きました。
祖母が亡くなって
一軒家にひとりで暮らしていたのだけど
病気の進行で、
もうあの家には帰ってこれない
処分を視野に入れた片付け。
人がいなくなった家の荒廃って凄まじい。
空気が重いんだ、まとわりつく滅びの気配。
数年前に手首を切って風呂場で死んでいた
母の叔父の部屋はそれは酷いものだった。
大げさと思われるかもしれないし、
こんな風に言葉で表現すると
陳腐で安っぽいけども
思考を停止して、
無心に手を動かすことしかできない。
ちらばった投薬のための注射器とか
日に何種類も飲む、山のような錠剤
レシートやごみ、
使われている気配のない台所からわかる
明らかな食生活の乱れ
しきっぱなしの布団脱いだままの服
節分の豆が転がった部屋
以前はきれいに片付けていたけども
病気になってからはそれができなくなって
たくさんのブランドの化粧品や服やアクセサリー
身を飾ったり美味しいものやインテリアが
すっかり埃をかぶっていた。
怖い。そうやって人が変わって、消えていく
病気になることへの恐怖だけじゃなくて
そうやってどんどんどんどん
何かがこちこちに固まっていく感じが。
暗いなあ最近
毎日楽しくて楽しくて仕方ないけども
ちょっと見失っていたけど
やっぱり変わらないな、
先に進みたいわけじゃないけど
錯覚じゃなかったし
捨てられるものでもなかった。
まだ繋がってることを大切にしなきゃ。
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